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映画でも観なきゃやってらんねぇ!

自分目線炸裂感想倉庫


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『クロニクル』ネタばれチック。
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2013.10.3

   
2012-01-31-chronicle-e1328059057397 (1)

原題:「CHRONICLE」

◆あらすじ◆
いつも持ち歩いている中古のビデオカメラだけが心の友という孤独な高校生アンドリュー。ある日パーティ会場で居場所を見つけられない彼は、見かねたいとこの同級生マットとその親友スティーブに誘われ、近くの洞窟探検に向かう。そこで不思議な物体に触れた3人は、知らぬ間に念じるだけで物を動かせる超能力を身につけていた。最初はその力を他愛もないイタズラに使って満足していた3人だったが…。



若干28歳の新人監督による低予算(風、実際10億円くらいかかってる)映画と馬鹿にする事無かれ!
この作品のっけから最後の最後エンドロールの最後の一文字が画面から消えていく瞬間の先まで釘付けになる。

子供の頃よく超能力が自分にあったら・・・なんて思ったりしたものだがこの作品は思いも寄らぬ事から自分に不思議なチカラが備わってしまうと言う設定で、もし本当にそんな力が自分に宿ったら人間はどうなる事やら・・・と言う作品。そしてこれが実に面白いのだ。

先ずこの主人公である3人のウチの一人、今注目のデイン・デハーン君演じるアンドリューの人物背景から描かれるのだがこの作品のキーでもあるこのアンドリュー君の孤独で内向的な性格が充分な演出で描かれてる所が良い。恵まれない家庭環境に嫌気が差し、唯一声を掛けてくれる従兄のマットだけが会話の相手だ。だがその彼にも心を許しているわけではない。

手持ちカメラを常に離さずカメラを通した彼の目線がまるでその内面を映し出すかの様にスクリーン上にリアルさを持たせている。
作られた画像と言うよりも実録的な日々の反映。まさにタイトル通り、彼はその生活による自分の心情を記録に留め様としている。今まさに動画投稿サイトが蔓延している様にこの作品もそんなお遊びみたいな動画でスタートする。

だがそのカメラを持ち続ける事で学校では気持ち悪いといじめられ、家庭では酒乱の父親に暴行され、母親は殆ど寝たきりの病気で薬を買う金も儘ならない状況。

だが或る日、従兄に誘われ参加したパーティを抜けだし隕石が落ちた様な怪しい穴を見つけた同じクラスのスティーブとマットに「凄い映像が撮れるかも・・・」とカメラで撮れと言われ一緒に穴に入ってしまう。
中にはどうやら地球の物では無いらしい光る物体があってそれに3人で触れてしまう・・・。

そんなドチープなスタートを切る完全にB級の匂いを隠せない作品なのだが、だがしかし!暗転後普段の生活シーンに画面が切り替わるとそこには既に予測しなかった能力を手にし始めた3人の姿が映し出される。

庭でキャッチボールしている3人。投げたボールが急に曲がって相手に当たったり、目の前でボールが止まったりと悪ふざけしているなんだか微笑ましい場面。でもここもやっぱりアンドリューのビデオカメラが撮ってると言う設定で如何にも変なチカラを授かってふざけ合ってる高校生の日常と言う域を脱しない。

でもこの3人が能力を持つ事によって3人にしか解らない世界が出来あがっていく過程に目が離せなくなっていく。

能力は徐々に強くなり色んな物を自由に動かせる様になる。そんなチカラを試したくなるのが人としての心情。まず学校で男子たる者お約束の悪戯を始めだんだんエスカレートし駐車場の車を動かしたりする様になる。終いにはモテないアンドリューを人気者にする為学校で催されるタレントショーに手品師として出演させる。これが大盛況でアンドリューはモテモテ野郎になっていく。

とまぁ、ココまでだと「なんだよ、くだらない青春御ふざけ映画かよ」と思われるかもしれないが実はここからがこの作品の見どころ。
冒頭でアンドリュー君の人物像が上手く描けてると書いたがまさしくそれ!彼はつい何日か前まで不遇の生活を送っていたわけです。不満を胸に貯め込んで世の中に対する、或いは父親に対する憎しみや恨みが溜まりに溜まっている状況。その鬱憤を爆発させる大きな引き金になるのがこの超能力なのであります。

3人が車で走行中に後ろから煽られ頭に来たアンドリューは何気なくその車に大して手で空を切って排除してしまう。後続車は飛ぶ様にガードレールを突き抜け崖の下に転落。運転していたマットとスティーブは慌てて車を止めアンドリューを責めながら崖下に助けに降りる。

自分達の恐るべき力を自覚したマットとスティーブは「人には使わない」等ルールを決めようとするがアンドリューには納得がいかなかった。今まで自分がされてきた事をなぜ自分がしてはいけないのか?

次第に彼等は能力を増幅させ自分達の身体さえをも動かせるようになり自力で飛ぶ事も出来る様になる。

                                             chronicle_roof




しかしその能力に対しての考え方の違いから3人は分裂し始める。

そして・・・この作品のこの後のクライマックスがあまりにも凄過ぎて壮絶極まりないのでありる。

            ★生身で空を飛べる能力。
              ★社会への反発
                ★友人への不信感
                  ★自分の能力への自負



正直このクライマックスの楽しませ方はぶっ飛びだった。
ここまでのちょっと青春チックな立ち上がりからややサスペンス的な運びまでは面白いながらも「ああ、こんな感じね」と内心やや普通じゃん的な思いで観てたのだが・・・

いやいやいやいやいやいやいやいや!!!!8回言いました。

そんなもんじゃ終わらなかった。

アンドリューの恨みつらみは凡人には計り知れない爆発力で最近観た中では「マン・オブ・スティール」か、はたまた「パシフィック・リム」か的な展開になってまいります。

生身と言う意味では「マン・オブ・スティール」色が強いかと思うわけですが、なにせ普段着ですのでもう笑っていいやらなんやら・・・。
でも最後はちょっとオーメン入ってる?いや〜〜ん。怖〜〜〜いん。

とか言いながら、とにかく最高なのです。


そして個人的には最後は泣けました。
友情物語は不滅っす。


エンドロールは席を立てなかったという・・・久しぶりにそういう状態になったな。

とにかく最高なのです。

2回言いました。

とにかく最高です。

3回目です・・・・。


最高・・・大好き❤



で、この作品には育った環境やら自分の精神状態やらによって与えられたものが違う要素になると言う事とアメリカにおける医療保険制度(今とても旬ですが・・・)の在り方など様々な問題が潜められていると思われますな。


時間あったらもう一回観たいわ。



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